ネットで集客しよう


販売戦略を立てよう

集客ツールとして自社サイトは必要か?

飲食店を探すとき、街を歩いていて目にとまったお店に入ることもありますが、多くの人はネットを使って目的に合った飲食店を探します。ですからお店のサイトが必要だと思う方もいらっしゃるかもしれません。よく聞くのは「知り合いが安くホームページを作ってくれるから頼んだ」という言葉ですが、ウェブサイトは作って終わりではありません。管理や更新、定期的なメンテナンスが必要になり、継続的な費用が発生します。作成料は格安でも維持管理にお金がかかってしまっているというような事例も少なくありません。

それに加えて、個人経営の飲食店の自社サイトを検索上位にもってくることはとても難しいです。例えば、お店を検索するときに大抵の人は「新宿焼き鳥」というように場所とお店の形態で検索します。その時に1ページ目に出てくるのは食べログなどの口コミサイトやクーポンサイト、複数のお店を紹介するまとめサイトです。2ページ目にようやく1つか2つ飲食店の自社サイトが出てきます。検索ユーザーの多くは1ページ目のサイトのどれかでお店を決めてしまいます。つまり、自社サイトをつくってもお客さまに見てもらえる機会が少ないのです。名刺代わりに自社サイトを持っておきたいと考える方もいますが、それを考慮しても自社サイトをつくるのはコストパフォーマンスが悪いと言えます。

グルメサイトを活用しよう

飲食店を探すという目的に広く利用されているのが口コミサイトやクーポンサイトのようなグルメサイトです。お店の雰囲気やメニューを事前に調べることができますし、何より実際にお店を利用した人の感想や評価を見ることができますので、安心して選べます。サイトからはそのまま予約できることがほとんどですので、集客にもつながりやすいです。

グルメサイトにはお客さまの率直な意見が書かれています。良い意見もあれば悪い意見もあります。ただ、サイトの口コミは一方通行ではなく、お店側からのコメントを載せることもできます。悪い意見が出たときにお店側がどう対応するのか、そこも含めてサイトユーザーは見ていますので、お客さまの意見を真摯に受け止めて誠実に対応していくという姿勢が大事です。そうしていくことで結果的にお店の成長につながっていきますので、否定的にとらえずステップアップのチャンスと考えましょう。

一般的にグルメサイトなどへの掲載登録はプランによって料金が異なり、月1万円から10万円くらいまでです。プランによって、検索順位の優遇や写真の掲載、口コミ管理、予約機能などのメニューが選べます。無料登録もありますが、検索順位が低くあまりユーザーの目にとまりません。本気で集客を望むのであれば、コストはかかってしまいますが有料プランの中から選ぶことをおすすめいたします。

Googleのサービスを活用しよう

世の中のほとんどの人が検索エンジンにGoogleを使っているのではないでしょうか。そんなGoogleのサービスのひとつに「Googleマイビジネス」というものがあります。Googleマイビジネスは、お店の住所・電話番号・営業日時などの情報を登録できる無料ツールです。ここで登録した情報はグーグル検索やグーグルマップで検索した時に表示されるようになります。そしてなんといっても無料で登録できますので、活用しない手はありません。

Googleマイビジネスは口コミを書き込むこともできます。口コミは多ければ多いほど有利になります。なぜなら口コミに書かれている文言も検索ワードの対象となるからです。お店の紹介文に書かれていない内容でも、口コミに書かれているワードで検索に引っかかることもありますので、検索の際にヒットする確率が上がります。また、お店側から口コミに返信することもでき、その内容も検索の対象となります。来店したお客さまには口コミを書いてもらうよう積極的に働きかけましょう。

SNSを活用しよう

誰でも気軽に情報発信できるのが現代社会の特徴です。そのツールとしてLINEやFacebook、Twitter、インスタグラムなどのSNSが利用されています。総務省の調べでは20代、30代の9割以上が何らかのSNSを利用しているそうです。企業や自治体もアカウントを持って情報発信している時代ですから、お店を開業したらアカウントをとって販促ツールとして大いに活用するべきです。活用するに当たっては、SNSの持つ即時性や拡散性を最大限生かすような投稿を心がけましょう。

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SNSを利用した情報発信ではアイキャッチとなる写真がとても重要です。だらだらと長い文章で商品を説明するよりおいしそうな写真を1枚載せたほうが見た人の受けるインパクトが強いです。シズル感たっぷりの写真や女性ウケする盛り付けのお皿の写真はシェアされる確率も高く、高い集客効果が見込まれます。

また、SNSの特徴である拡散性を生かすためには話題性のあるキャンペーンや商品をキャッチコピーと一緒に発信することです。

  • 黒毛和牛熟成肉食べ比べ
  • 地方対抗!10種類の地酒飲み比べ
  • 総重量1.5kg!!40分完食で無料&デザートサービス!
  • お店のアカウントフォロー&投稿で前菜1品サービス!

このようなお客さまの興味を引き立てるようなキャッチコピーをつけて発信することによって「こんなお店があるんだけど一緒に行ってみない?」「地酒の飲み比べができるお店があるよ」などお客さまの口コミを促進させることができます。ここで重要なことは、ウリとなる商品は必ず期待値以上の満足感のあるものするということです。「せっかくSNSを見て来たのに実際はたいしたことなくてガッカリ」ということは避けたいです。お客さまに満足してもらってさらなる情報発信につなげられるようにしましょう。